だが、アズミからの返事は、さらに2日経っても来なかった。

ぼくは、仕事どころではなくなった。
仕事を休んで、ぼくはアズミの所持品のなかから、彼女の住所の手がかりを探し始めた。


――もう、なんだっていい。
あのカミナリ親父にどなられたって。


念のため、ぼくは幽閉されているアズミのために、相当量の薬を用意していこうと思っていた。
こっそり渡す機会があれば、これで彼女は眠れる。


「でも、今度会ったら――」

ぼくは、覚悟していた。

「もし、今度会ったら、ぼくは、
アズミを奪って帰るかもしれない――」


ぼくがアズミのコートのポケットを調べていたそのとき、待ち焦がれていたぼくのケータイが鳴った。


――アズミだ!!