ぼくは、気をしっかり持て、と自らを励ましながら必死で言った。


「アズミ、大丈夫だよ。ぼくら絶対、近いうちに会えるよ」


「うん、亮平」


「なんかあったら、エマージェンシーコール(緊急電話)してこいよ。絶対だぞ?」


「うん、亮平も…」


「ぼくらは、何があってもちゃんとつながってるんだから」


「…うんっ……っ」


「泣くな」


そう言いながら、ぼくも病院の入り口で、人目もはばからず泣いていた。