でも、日増しに彼女の薬はどんどんと増えていき、その量はぼくが見てもものすごいものになってきた。

ゴミ箱をのぞくと、そこは数々の薬のシートであふれかえっていた。


「アズミ、限界だよ。もうバイトやめろよ」


「いいの。亮平と一緒にいるためだもん。
わたし、がんばるから」


「でも、アズミ…、
このままじゃ死んじゃうよ?」
ぼくは真剣に心配していた。


「やだぁ、亮平。
死ぬわけなんかないじゃない」
アズミは弱々しく笑った。



でも…、ほんとうにこのままでいいのか?

<やめさせないと。いつか死ぬよ。>


ぼくは、サヤが生前、ぼくに言った言葉を思い出す。

ぼくは、ぼくのなかで、不安の波が徐々に拡がっていくのを感じていた。――