ある休日の午後、アズミは死んだように青い顔で、畳の床に転がっていた。


ぼくは、異常なものを感じて、「アズミ?!」と大声をあげて彼女を揺さぶった。


アズミは、目を半分開いて起きた。


「…あ…、寝てた……。どうしたの?亮平」


ぼくはホッしたが、心臓はドキドキしたままだった。


「アズミ…。バイト無理してんじゃないか?
ばくもバイト探すから、少し休めよ」


「駄目だって。
二人ともつぶれたら、おしまいじゃない」


「そりゃそうだけど」


「大丈夫。これでもわたし、バイト先で重宝されてるのよ。
英語が出来るからね」