「ほら、番号。85番はわたしのよ」

「えっ?!」
ぼくはあわてて、薬袋と番号札を確認した。


薬袋には、確かに《篠田アズミ様》
と書かれてある。


えぇえ?!ぼくみたいに、馬なみに
薬を飲むやつが、ほかにいるのか。


ぼくは驚きながらも、彼女に
「ごめんっ」と謝った。


篠田アズミは、にこっと笑って、
それから言った。