アズミと出会ってから1ヶ月半も経っていたのに、ぼくはまだアズミのメアドを知らなかった。
『アズミ、メアド教えてくれる?』
翌日、ぼくは何気なさを装って、いつものようにチャットのログを打った。
『いいけどなんで?』
とアズミが尋ねてくる。
『今度、一緒に病院に行かないかなと思って』
『そうだねー』
『どうせ待ち時間、退屈でしょ?』
『(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)ウンウン』
『チャットだとすぐに連絡つかないしさー』
『うん。行こう行こうw』
アズミは、すぐに自分のメアドを書いてきた。
ぼくはケータイをつかみ、速攻メールを送った。
『あ、いま来た』
『いった?』
『おっけ』