3日後、アズミがぼくらのチャットルームに
やって来た。

彼女のハンドルネームは、xxazumixxだった。
ぼくがアズミを紹介すると、
常連たちがさっそく詮索を始めた。


『オオォォ━ヽ(*゚Д゚)ノ━ォォオオ
亮平のリア友!!」

『・:*:・ヽ(*´∀`*)ノ・:*:・ヨロスク >アズミ 』

『もしかして彼女?>亮平』

『え まじか?亮平』

『違うって;;』

『ちがいますよー』


ぼくとアズミは、同時に
恋人関係を否定した。

だが、ぼくのあたまのなかは、
アズミのことでいっぱいだった。

xxazumixxのハンドルネームが、
ぼくには光ってみえた。