診察後、大量の薬を受け取ると、

ぼくらは待ち合わせたように

バス停へと向かった。

あたりはすでにほの暗い冬の街並みだった。



ぼくとアズミとは少しばかり

歳は離れているけれど、

背丈はなんだかしっくりくるな、なんて

ぼくは不謹慎なことを考えていた。



アズミはアズミでまた、

なにか別のことを考えているようだった。



やがてアズミは、

下を向きながらポツリと言った。