ぼくは結局、3ヶ月間入院していた。


「びっくりしたよ、もう。調子はどう?」
とサカキが見舞いに来てくれた。

「もうすぐ退院できるってさ」

「仕事の方は、続けてやれるようにしておいたからな。早く元気になって復活しろよ」


超忙しいくせに、サカキは面倒見のいいやつだ。
ぼくは、彼にこころからお礼を言った。



窓の外からやってくる、さわやかな風が心地よい。

ぼくは、時折、”Tears in Heaven”をヘッドホンで聴いた。
これはアズミからのメッセージだ。


「ぼくは強くなくてはならない、
このまま生き続けなければならない」


そうだ、アズミ。
どんなことがあっても、ぼくは――。