ケイSIDE



俺はまた部活をサボろうと思っていた。


屋上行こうかな…




あの子…


いるかな?

妙に気になるんだ。





傷がたくさんあるあの子。




可哀想。


いったい誰があんなことを…








階段の近くに来た。


赤い血…



そのなかにいる―――……あの子





俺は足がすくんでしまった。



「………――せ、せんせぇ!!!」





声が出た。
良かった。


先生が来て、その子をすぐ病院に運んだ。




俺もついていった。


なんだか―――……







ほっとけないんだ