僕とノブと呼ばれている彼は鬼島さんがいるテーブルの席に座った

そしてようやく手を解放してくれた


「のぼる、コイツは俺の後輩でノブって言うヤツだ」

「ノブってよんでいいぞ!」

ニコニコしているノブくん

僕は頷いた

「よし!何食う?」

鬼島さんが聞いてきた

「…お、オムライスを」

オムライスしか頭に浮かばなかった自分を心底ガキだと思った

「ここのオムライスまぢ美味いぞ!俺はハヤシライスで!」

ノブくんが子供のように鬼島さんに言った

「てめぇが注文すんだよ!」

鬼島さんがノブくんをどついた

「ですよね〜!すいませーん!」

ホールの子がトコトコとやってきた

「え〜っと!ハヤシライス1つとオムライス1つに…龍二さんは?」

「味噌カツ定食」

「を1つで!」

「は〜い、かしこまりました!少々お待ちくださいね!」

ホールの子は軽く会釈してキッチンの方へと戻っていった