端からみると変な光景だろうなとなんか変に冷静に走りながら考えていた
男2人が手を繋いで走ってるなんて…
しかも1人は強面
彼は何も気にしてないようだけど通り過ぎる周りの人達は僕たちを凝視していた
僕はそんな周りの目が怖かった
気にしてない彼が羨ましく思えた
そんな事を考えてるうちに店に戻ってきた
ガチャっと彼が店に入った
奥の席に鬼島さんがいた
「遅かったな…てか、お前らなんで手繋いでんだよ」
鬼島さんが笑いながら僕たちが繋いでる手を指差した
「これっすか!?コイツが逃げるから、また逃げられたら困るんで繋いでんすよ」
彼が繋いだ手を持ち上げた
「のぼる逃げたのか!?」
僕は頷いた
「ははははは!ノブ!お前のことが怖かったんだな!!」
「いや!俺、店からでただけっすよ!?そしたら店の前にいたのぼるがダッシュで逃げ出して…追いかけるの大変でしたよ」
鬼島さんは大笑いしている