決まるわけない





そして僕は

「すみません!!」

必死に土下座した



地面に顔がついていた

「待て待て待て、俺は鬼島龍二さんの後輩だよ」

鬼島龍二…鬼島さん!?の後輩!!!?


彼の顔を見上げてみた


微笑んでいる彼

お世辞にも優しそうとは言えない顔だ

「龍二さんが待ってるから戻ろうぜ」

そう言って手を差し出してきた彼

僕も恐る恐る手を差し出す

ガシッと掴まれビクッとす

そして手を引っ張って僕を立たせた


「龍二さんに会いにきたんだろ?」

「ご、ご飯を…」

「あー、そうだよ!龍二さん腹空かしてるから急ぐぞ!!」

彼は僕の手をしっかり掴んだまま駆け出した

僕は彼に引っ張られるままについていった