僕も彼の笑顔につられ笑顔でその手と握手した

「初めまして高岸のぼるです」

「キリンだろ」

「そ、そう僕がキリン」

「キリンぽいわ〜」

と彼が笑った

なぜ僕がキリンだってわかったのか不思議に思っていると

「何!?なんで分かったかって顔してんな」

「なんで…わ、わ」

「ん〜直感!俺の直感すげーんだよ!」

「直感!?」

「それに振り返ったら、Tシャツのプリントがキリンだから間違いないって思ったね」

「え!?」

あぁ〜、よく見たら確かにこのキャラはキリンだ


「おい!!」

Tシャツに関心を抱いてるときドスのきいた声が僕達の耳に届いた

僕達は声の方を振り向く

そこにはオールバックを少しお洒落にまとめた髪型の強面で、服装は赤いシャツに黒いスーツの男がデンッとたっていた

どうみてもただ者じゃない感じがプンプンしてる


この人、やばくないか!?

心の中はパニックを起こし始めていた


「合い言葉聞かねーのか」

ニヤリと笑った男に僕は完全にビビっていた

「じゃぁ一応、合い言葉を」

彼が笑顔で聞いた

彼は凄い!!と心の中で彼に拍手をおくる

「マカロニ大嫌い」

「焼酎さん間違ってるよ」

「焼酎言うな」

「じゃぁお名前を」

「鬼島龍二(キジマリュウジ)」


顔と名前がここまで一致してる人に初めて会った