「我慢・・・しなくていい・・・・私、からかったりしない。
男の子だから泣くな、何て言わない。
皆、辛いのは一緒。だから・・・いいんだよ?いっぱい泣いて・・・・少しだけスッキリすると思うし・・・」
自分でも何が言いたいかわからない。
けど・・・辛そうな聡君を見ると・・・・
そう、言ってしまったのかもしれない。
そして、
「ありがとう・・・・」
と言った聡君。
でも・・・聡君のお父さんも・・・・。
これから、聡君たちはどーなるんだろう・・・・。
しかし、今にでも気持ちが出てきそうで・・・・。
でも、今言うと、迷惑がかかるから言わない!!!
今言うと、聡君が困る。
・・・・困らせるような事は絶対にしたくない。
今は、気持ちが不安定だと思うし・・・
だから、この気持ちは心の隅に置いておこう
・・・・と、思った私。
「・・・・」
「・・・・・・」
何故か、沈黙が起こる。
なーんか気まずい・・・・。
あっ・・・そーだ・・・
「そっ・・・・聡君って・・・石山君と仲良いよね・・・」
「・・・そーかな?美優も岡沢と仲良いじゃん。」
「あ・・・・奈保?まぁ、そりゃ・・・ね。」
「なぁ・・・・・」
気まずい会話の時に聡君が何か、意味ありに聞いてきた。
「ん?なぁに・・?聡君・・・・。」
「幸せって・・・・何?」
「えっ・・・・?」
幸せ・・・・
悩んでるの・・・・・??
幸せって・・・なんだろう・・・。
「幸せって・・・・何だろう・・?でも・・・・幸せは何処かに絶対あるよね?」
幸せって、皆と一緒にいれること?
自分の気持ち?
・・・・生きている事?
・・・・なんだろう・・・わかんないよ。
「幸せって・・・・探すたびに遠く行く感じがして・・・・
無意識のうちに幸せって・・・来てくれるような・・・」
私は、自分でもわからないことを言っていた。
わからないなら・・・・
「聡君、幸せの意味、探そう?」
と、言った。
聡君はビックリした顔をし、
少ししてから
「・・・探してみるか」
と、ふっと笑った。
「そーだよ・・・見つかるかわかんないけど・・・・
探して、探して、一緒に見つけよう?」
きっと・・・・いつか、見つかるはずだよ?
「そーだな・・・」
幸せ・・・・。
今は、まだわからないけど、
幸せを少しずつ・・・・
感じて行こう、見つけていこう。
そして、次の日。
「あ、お父さんからメール・・・・」
朝、起きるとお父さんからのメール。
「友達の所でおとなしくするんだぞ!ご迷惑のないように・・・・か」
お父さんらしいメール・・・・。
すると、聡君が
「おはよ・・・・」
と、起きてきた。
「おはよ・・・・」
眠そうです・・・・。
「メール?」
「うん」
何か、わふわふしてる聡君。
いかにも寝起きって感じがする・・・・。
・・・何かもやもやする・・・。
何でだろ・・・。
好きって気持ち?
・・・・このメールのせい?
何でかな・・・・
人を信じれなくなりそうで・・・・
怖いんだ。皆が変わっていきそうで・・・・。
すると、聡君が
「どーした?」
って聞いてきた。
これは・・・・言ってもいいのかな・・・・。
「・・・・・あのね、私、怖い。」
「うん・・・・」
「皆が変わっていきそうで・・・“今”がなくなっていきそうで・・・」
「うん・・・」
「何を信じたら良いのかわかんないっ」
「うん・・・・」
聡君は、静かに聞いてくれた。
あー・・・私は弱い子だ。
こんな事思うなんて・・・・。
もっと、“強く”なりたい。
もっと、強い子に生まれてきたかった・・・。