「じゃーみなさん、もうすぐ始業式
なので並んでください!」
みんながぞろぞろ並び始めた。

体育館に入った瞬間、
 先輩達に見られて緊張した。
やっぱり先輩っていうのは中学と
変わらず緊張しちゃうな・・。
やさしい先輩ばっかりだといいけど・・。

そして、校長先生の長ーーい話が
始まった。
「ええーと・・私は大田高英(おおた・たかひで)
といいます。今日は天気も快晴でとても
いい日になりました。そして・・」
未だにながながとしゃべっている。
ふっと後ろを向くと、美紅は真剣に
校長先生の話を聞いていた。
そのギャップにビックリしてしまった。

そして校長先生の長ーい話が終わった。
美紅はみんなが「はぁーつかれたー」
とか「もういいよ・・」とか
言ってるのに、ひたすら
静かにしていた。
私もただじっとしていた。

そして、下校の時間になった。

美紅が話しかけてきた。