「・・ん・・なんか高原から
いいにおいがする・・」
突然明斗くんが、くんくんと
においをかいてきた。
「っえ!!あっ髪乾かす時間が少なか
ったから今、半乾きなんだよね」
においを嗅がれて心臓が
バクバクになってしまった。
「ん??顔赤いぞ?熱でもあんの?」
「・・なっないよ!大丈夫!!」
ピタッ
「えっ・・」
明斗くんのおでこが
私のおでこにくっついた。
「・・あついよ?・・ちゃんと
乾かさないと・・」
明斗くんが私の頭を撫でた。
・・なっなでられたー!!!
ついに撫でられましたー!!
・・嬉しいよ!!
また顔が赤くなってしまった。
「愛蘭!ちょっと大丈夫!??」
「大丈夫か?愛ちゃーん!!」
「大丈夫・・大丈夫!」
「ベンチ座る??」
美紅は本気で心配してくれた。
ごめん美紅・・熱じゃなくて
ドキドキしてるだけなんだ・・
「じゃー少し休ませてもらうね!」