何で……
あたしこんな事言ってるんだろ
冷たい言葉を飴玉男に吐き捨てて
あたしはその場に座り込んだ
バカみたい……
でもどうしても言わずにはいられなくて
触れた手のぬくもりも
飴玉男の甘いストロベリーの香りも
あたしをスキだと言う真っ直ぐな瞳も
あたし以外の女に向けて欲しくない
どうして―――?
「桃ちゃん……」
いつの間にか
あたしの前に座り込んだ飴玉男
「スキだよ。」
嘘つき。
「すげぇ…スキ。」
そう言って笑う飴玉男の顔が
何故かぼやけて見えなかった
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