「来てくれたんだ。」
バス停に着いたあたしは飴玉男を通り過ぎて時刻表に目を映す
「帰るの?」
「言ったでしょ、予定あるの。」
「予定って?どんな予定?」
後ろから時刻表を手で隠して
あたしのすぐ耳元でそう尋ねる飴玉男
微かに香る
ストロベリー
「……っ!やめてよ!」
あたしは飴玉男を突き飛ばして
睨みつけた
「そうやってあたしみたいに色んな女の子引っかけて楽しい?」
驚いた顔であたしを見つめる飴玉男に
爆発したあたしの気持ちは止まらなかった
「あたしはもうごめんだよ、あんたに振り回されるの。
これ以上、あたしに付きまとうのやめて!!」