何なのよ…本当に!

もうこれ以上あたしを振り回さないで!




苛立ちが増殖して
胸の中が黒く染まる




あたしは切れた電話を見つめたまま
その場から動けずにいた





帰ろ……


暫くして
落ち着きを取り戻したあたし



教科書も入ってない軽いカバンを持ち

夕焼けが差し込む教室をあとにした




夕陽があたしを照らして
廊下に長い影を作る




下駄箱に着いたあたしは足を止めた


どっちにしても帰るにはあのバス停に行かなきゃならない



はぁ……


あたしは重たい足取りで

飴玉男が待ってるバス停へと向かった