「もお!」
お腹を満たしたあたしは部屋に戻るなり
転がってたクッションを壁に投げつけた
何なのよ、みんなして…
恋なんかしてない!
あたしは飴玉男なんて好きじゃない!
投げつけられたクッションは
形を変えて床に転がった
虚しくなったあたしは
電気を消してベッドに潜り込んだ
思い浮かぶ
飴玉男の笑顔
悲しげな瞳
そして知らない女の子と抱き合う姿
目をつむっても
無意識に浮かぶ飴玉男
何なの……
何なのよ!!
苛立ちは更に増して
あたしは眠れない夜ってやつを
初めて経験した
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