「うわぁ♪超綺麗だねぇ!」


「あんた、高所恐怖症なんじゃないの?」


観覧車の窓にべったり張り付いて
子供みたいにはしゃぐ飴玉男



「観覧車は別だよぉ!」


「何それ…。」



マジ意味わかんないこの人。




でも……
本当綺麗だなぁ…



窓の外には
まるで宝石を散りばめたような街が広がってて
あまりの光景に恐怖すら忘れてしまう程




昼は太陽が街を照らして
夜は街が空を明るく染める


まるでどこか別世界に居る気分になる





「ねー、桃ちゃん♪」

「んー?」

お互いに景色を眺めたまま会話を交わすあたし達二人