「気持ち悪……」


散々振り回されたジェットコースターを前に

あたしと飴玉男は完全グロッキー状態



「桃ちゃんごめんねぇ…。」

「…………」


本当に申し訳なさそうな顔して
本当に申し訳なさそうな声で謝る飴玉男に


「ん…、大丈夫。」

あたしは小さな声でそう告げた





「やっぱり桃ちゃん大好き♪」

「んもぉ!すぐ調子乗るんだからぁ!」


抱きつく飴玉男を引き離して
あたしはスタスタと歩き出す



「もーもちゃん♪」


「何。」


「手、繋ご。はぐれちゃうよ。」

そう言って差し出した大きくて華奢な手



何だろう、この気持ち。



何故かわからないけど

あたしは目の前に差し出された手を


素直に重ねた