「わ、わかった!わかったから…そんな顔しないでよ……」


あたしは居てもたってもいられなくて
ついにそう言ってしまった


「……本当に俺が祝ってもいいの…?」


ゆらゆら不安に揺れてる飴玉男の瞳を見つめて
「うん…いいよ。」
そう答えた




「やったぁぁぁあッッ!!」

あたしの言葉を聞くなり飴玉男は立ち上がってそう叫び出した


「ちょ、ちょっと!あんたねぇ!」

絶対わざとだ!
あたしがあの顔に弱い事わかってるんだ!



「約束♪13日、絶対だよ?」


そう言って小指を差し出す飴玉男


ったく……
もう好きにしてよ。



その細い指に
自分の小指を仕方なく絡めた




5月13日
あたしは17歳になります。



飴玉男に祝われながら…


はぁ。