「そこ置いといて。」

「かしこまりました。」


パタン…



「桃ちゃん、何味がいい?」


扉が閉まったと同時に飴玉男は立ち上がって紅茶を持って来る




「レモンとアップル、それからミルクとオレンジ・ペコー、ストロベリーがあるけど。」


ペラペラと紅茶の味を教えてくれる飴玉男に
「…レモン。」

そう一言ポツリと告げた




「はい、どーぞ。あっついから気をつけて。」


「ありがと……あっつ!」


「だから言ったのにぃ。」



そう言ってあたしを見てケラケラ笑う飴玉男を睨みつけて

「猫舌なの!」
と強く言い放った