「あ!桃ちゃん、おかえり~♪」



着替えを終えたあたしはさっきの家政婦に


「坊っちゃんのお部屋にご案内致します。」そう言われて連れられて来た




重たそうな扉を開けた先に
ベッドでくつろぐ飴玉男



「体温まった?大丈夫?」

心配そうに覗き込む飴玉男は
いつも通りで安心する



「……あんたもお風呂入ったの?」

さっきまでびしょ濡れだった髪の毛は
サラサラとなびいてシャンプーの匂いが漂ってる


「うん、シャワー浴びたよ♪」


何個お風呂があるのよ、この家……




そんな事を考えていたら
大きな扉が再び開いて

「お坊っちゃま、温かい紅茶ご用意いたしました。」

と、家政婦が台を引きながら現れた