「お着替えはこちらで宜しいですか?」
大きな浴槽で体を温めたあたし
浴室から出たら家政婦がタオルを持って待っていた
「すッ、すみません!自分でやるんで!」
素っ裸のあたしは無愛想な家政婦からタオルを奪い取ってそう答えた
「かしこまりました。では用意が出来ましたらお声をおかけ下さい。」
深く頭を下げて浴室を出る家政婦の後ろ姿に
あたしはタオルで体を隠しながら
目で追い掛けた
パタン……
はぁ…。
マジ何なの……。
一人きりになった浴室に
あたしは座り込んで再び考える
この家は一体何?
見渡す限りに全てが豪華な造りで
完全に場違いなあたしは目が眩む