「やっぱり桃ちゃんだ!私服だったからわかんなかったぁ!」


そう言って駆け寄る飴玉男の右手にはミルクティ



「喉渇いたから自販機行ってたんだ!よかったぁ、桃ちゃん来てくれて♪」




通り過ぎる車の音がいつもよりうるさく聞こえる



少しずつ
太陽が沈んでいた





「ずっと……待ってた…の?」



向かい合うあたし達


何だか目を合わせるのが恥ずかしくて
あたしは顔をそむけた


「うんッ♪待ってたよ!」

飴玉男が笑う



その笑顔に
胸がキューって音を立てて
あたしの心臓にチクチクと痛みを伝える


不思議な気持ち





これは何?