『こんにちわ。午後2時、ニュースのお時間です。』
ビシッとしたスーツに身を包んだアナウンサーが無愛想にニュースを伝える
2時か……。
秒針の音がやけに耳に入って
時間ばかりが気なる
笑顔の飴玉男があたしの頭を駆け巡ってる
居る訳ないじゃん!
ハッキリ断ったし。
でも……
もしかしたらあいつの事だから……
いやいや、あそこまでハッキリ言ったんだし!
あたしの中のあたしが
グルグル思考回路を駆け巡って
とんどん不安の渦を作り出す
よし、こーなったらッ!
自分の部屋に駆け上がったあたしは
勢いよくクローゼットを開けて適当な服を引っ張り出す
そんなに気になるなら確かめに行けばいいんだ!
そう心に決めて
支度を整えたあたしはいつものバス停へと走り出した