「お前本気?」


眉間にシワを寄せて
そう尋ねるあたしの彼氏



いや、元カレか?


少しだけ間を置いて

「うん。超本気。」
そう返事をした



ちょうど部活が終わる時間帯
ちらほらと帰宅する生徒達が通り過ぎる



薄暗くなった校舎の隅で険しい表情を浮かべる元カレに


冗談でこんな事言わないでしょ。


と心で呟いてみる





バサバサッ!!

「マジ意味わかんねぇし!」


怒りに任せて投げた彼氏のカバンから
中身が飛び出して地面に散らばった




あーあ……



座り込んで荷物を集めるあたしの前に立ち



冷たい視線で見下ろして

「お前、マジ最低。」


そう捨て台詞を吐いた元カレは

あたしの前から姿を消した