あたし達はいつも一緒
高校の時は千絵と二人で行動をしてたあたしに
団体行動っていうのはどうも性に合わない
そう思っていたのに
こうして笑い合える友達と共に行動するのも悪くないな
大学生になった今、そう思えるようになった
誕生日を祝ってくれる友達がいる
それだけでこんなにも心が踊るなんて思わなかったな……
――――…
「じゃーね!」
手を振る茜や由香に手を振り返し
あたしは駅へと歩き出す
「ん~…ッッ!」
全ての授業を終えたあたしは
照りつける太陽に思い切り手を広げて体を伸ばした
20歳……かぁ。
お姉から20歳の誕生日にもらったパンプスが
地面に響いて軽快な音が鳴り
あたしは顔を緩ませながら歩く