「本当にどこも行かなくていいの?」


「うん。ここでいい。」





あたしの答えに

「そっか。」
そう口にして立ち上がった飴玉男






「喉乾いたでしょ?何か持って来る。」


「わかった…。」



短い会話の中で
あたしは寂しさを感じてる




たった数分


離れるだけでも寂しくなるんだ







飴玉男がニューヨークに行ってしまったら



あたしは一体どうなるんだろ





そう考えただけで瞼が揺れる







いつからこんなに泣き虫になったのかな




自分の情けなさに唇を噛み締めた