カーテンの隙間から溢れる日差しが
朝の訪れを明白にさせた
「もう朝……だね。」
「…うん…。」
ポツリと呟いたあたしに
小さく頷いた飴玉男がキスをくれた
ベッドに寄り掛かるように座って
後ろから抱きしめながらあたしの肩に顔を埋める
結局あたし達はそのまま朝を迎えて
一睡もしなかった
眠ってしまったら怖くて
隣に飴玉男が居ないような気がして
それは
飴玉男も同じ気持ちだったのかもしれない
「眠たい?」
そう尋ねたあたしに
肩に顔を乗せたまま
「ちょっとね?」
返事をした飴玉男
触れ合う肌に
飴玉男の温もりが伝わってくる
明日
飴玉男はニューヨークに行ってしまう
今日が
一緒に居られる最後の日