ねぇ



どうしたらこの気持ちを繋ぎ止められるのかな





「桃ちゃん…?」



頼りないこの腕で


どれくらいあなたを支えてあげられるのかな



「どーした?」


背中に腕を回して
すがりつくように抱きついたあたしを

優しく撫でる飴玉男






「スキ……。



大好きだよ……。」



涙と共に溢れた言葉




ただ一言伝えるだけなのに



どうして涙が出るんだろう





拙いあたしの涙は
どれくらいあなたに届いているのかな





「……俺の方が好きだよ?」



一度夢で見た

あの時のように




同じ言葉であたしを包んでくれた







もう何も要らない




もう何も望んだりしないから






飴玉男の全てを


あたしの記憶に刻んで欲しい




一生


忘れないように