バスに乗って
あたしは待ち合わせ場所へ向かう




もちろん
いつものあのバス停に




窓に映るあたしは
今にも泣きそうな顔をしてる


ふと窓ガラスに反射したネックレスが
まばゆい光を放った




あたしの誕生日に
観覧車の中で飴玉男がくれた


ダイヤのネックレス





そっと手をあてて
あたしは目を閉じた




大丈夫…。


大丈夫。




もう
泣いたりしない。




あたしの為に
ニューヨークに行く飴玉男を



ちゃんと受け止めるよ。




そして


今までの気持ちをさらけだして




全て


伝えるの。





スキ。



ちゃんと伝えたい。