「ちょっと!自分の食べなさいよ!」
「いーじゃんケチ~!」
懐かしいこの風景
ずっとこのままだったらいいのにな
本当に大好きだよ
飴玉男―――…
「じゃ、また帰り迎えに来るね。」
「はーい。」
次の授業は体育だから
そう言って
いつもより早めに自分の教室へと戻る飴玉男を千絵と見送った
「仲良しですねぇ♪」
「千絵うるさ~い。」
照れ隠ししながら教室に戻るあたし
その時
橘さんと目が合った
相変わらず男子に囲まれてる転校生
気のせいか…
もうすぐ始まる授業に備えて
あたしは自分の席へと戻った
「ねぇ。」
ん?
声を掛けられて
あたしは視線を向ける