キーンコーン……


お昼休みを告げるチャイムと同時に
あたしと千絵は教室へと戻る




「桃ちゃん!」


その声に振り返ったあたし




「久しぶり♪」

「うん…。」



久々に会う飴玉男に

あたしの心臓がドキドキと高鳴る




「お昼食べよ~♪」



飴玉男の掛け声に
あたしと千絵、三人でお昼を囲んだ






「ねぇ、あんたそんなのばっかり食べて飽きない?」


サンドイッチを頬張る飴玉男に
お弁当を開けながら尋ねた



「じゃあ桃ちゃんがお弁当作ってよ~。」


「何であたしが!」


「いつもおいしそうだから♪」



そう言って
あたしのお弁当箱からエビフライを盗む