「千絵!おはよぉ。」
教室に入るとガランとした中
ポツンと千絵一人携帯をいじっていた
「おはようじゃないよ!今何時だと思ってんの?」
「2時!そうゆうそっちこそ、サボり?」
「だって調理実習とかつまんないじゃん。」
確かに。
あたしと千絵は似てる。すごく。
恋愛では真逆だけどこんなふうに一緒に授業をサボったり出来るのは千絵だけ。
自然と顔が緩んだ
「そう言えばさ、朝変な男がうちのクラスに訪ねて来たよ。」
「あたし?」
「あんた以外に誰が居るのよ。」
そう言ってチョークを持った千絵は黒板に絵を書き出した
「こーんな男。心当たりは?」
黒板に書き出されたとても人とは思えないブサイクな似顔絵
「ない。てか千絵のその絵じゃ全然わかんない(笑)」
「失礼な。まぁ、また訪ねて来るんじゃん。」
ふーん。と軽く返事をして中身の入ってないカバンを机に置いた