待ちに待った花火大会
嬉しくて早く行きたいのに
浴衣が思ったより苦しくてなかなか進まない
カランとなる下駄があたしの顔を緩める
飴玉男は車で送ってもらうから
そう言ってたので現地集合になった
電車の中に
あたし以外にも浴衣の女の子がたくさん居る
少し早く着いちゃった…。
すでに人混みがすごい海岸で
あたしは飴玉男を待った
カップルが嬉しそうに微笑み合ってて
あたしまで嬉しくなる
早く会いたくて
あたしを見つけて欲しい
スキな人を待つってこんな感じだったんだな…
そう思った
あたしはいつも飴玉男を待たせてばかりだったから