「久しぶり♪」


すっかり暑くなった日差しが
飴玉男を照らしてる




「…久しぶり。」


せっかく会えたのに相変わらず可愛くないあたしは
ぶっきらぼうに答えた



自分の性格が嫌になる


「どこ行く?」

歩き出した飴玉男は少し前を進みながらあたしに尋ねた



「え?行く所あったからあたしの事誘ったんじゃないの?」


「ん?特にないよ?ただ桃ちゃんに会いたかっただけ~♪」



そう言ってピースサインを送る飴玉男に
キュンと胸が縮まる



どうしてあたしは
飴玉男みたいに


『会いたかった』

そう素直に言えないんだろう




あたしと飴玉男を足して


ニで割ったら丁度いいのにな




そう思った