「おかしいよね…スキ過ぎてさ、何か怖いんだ。」


「…そっか……」




もし『別れ』が来るのなら



『恋人』という形なんて
あたしはいらない





そもそも結婚とか
付き合うって一体何?


ずっと一緒に居ようね

そんな約束守る男が居るのかな



『夫婦』『恋人』


そんなの所詮ただの形にしか過ぎなくて

その形にハマる事で人は安心したがる



あぁ…これでずっと一緒だねって



そんな訳ないのに




後々来る『別れ』を知りながら付き合うなんて
あたしにはきっと無理だ




飴玉男が傍に


隣に居ないなんて




考えたくない――…






だからあたしは付き合う


その一歩が踏み出せなかった