「どーしたの?言ってごらん?」


抱き締めながら
背中をトントンと叩く



まるで子供をあやすみたいに





その一定の速度が心地よくて
あたしの涙は相変わらず止まらない




「桃ちゃん?」


もうダメだ……


「どうしたの~?」



体を離して
頭を撫でながら顔を覗き込む





「隣に……居て…」



服で溢れる涙を拭きながらそう呟いた




「一人じゃ…寂しいよ…」



そう言ったあたしに


触れたか触れないかわからないくらいのキスを落として


飴玉男は笑って言った



「一緒に寝よっか?」


あたしは頷いて
手を引かれるままベッドへ連れて行かれた