「さ、寝よっか?」


ドキッッ!!!




その言葉に
あたしの心臓が大きく反応した




「俺、ソファーで寝るからベッド使っていいよ?」


え?




ソファーに寝転がった飴玉男は
軽いタオルケットをかける



そんな姿に
空気が抜けた風船みたいに気が抜けた



てっきり一緒に寝るのかと思ってた……





確かに部屋にあるこのソファーは
軽く寝る事すら出来るくらい大きい



付き合ってもないんだから
当然ソファーで寝るのが普通だろう




「どした?」

ボーっと立ち尽くすあたしに
少し顔を上げた飴玉男


「え、あ!ううん、おやすみ!」


挙動不振にあたしは首を横に振って
ベッドに潜り込んだ



「おやすみ。」


遠くから聞こえた飴玉男の声に
「おやすみ……」

そう返した