「やっと終わったぁ!」


「お疲れッ♪」



広げられたいくつもの問題集


テストに出ると言われてた範囲を全て教えてもらったあたしは

柔らかい絨毯に寝転がった




「本当に頭よかったんだね……」


あたしは寝転がったまま飴玉男を見てそう言った



「嘘だと思った?」


「ちょっとね。」




カーテンの隙間から見える外の世界


もう暗闇が広がっていた




「ありがと…ね?」


あたしはそっと呟いて背を向けた




ふわふわの絨毯があたしを眠りへと誘う


「桃ちゃん?」

「ん~?」




周りに影がかかって
あたしは目を開いた




そこには
寝転がるあたしを上から見下ろす飴玉男


目の前に飴玉男の腕が見えて
あたしの心臓が高まり始めた