「桃ちゃん!」


突然腕を引かれたあたしは振り返る





「俺何か気に障る事言った?それなら謝るから……」



切なそうに顔を歪める飴玉男に
あたしの胸は酷く痛んだ




「……ごめん…」

「何で桃ちゃんが謝るの?」


ショッピングセンターのど真ん中
行き交う人があたし達に視線を向けてる





騒がしい街並みに飴玉男が口を開いた


「……もしかして…気にしてる?」

「え……?」

「…俺が後継者だって事。普通の男とは違うって。」




飴玉男にはあたしの心が透けてみえるんだろうか


的をついてるその言葉にあたしはうつ向いてしまった