ただ君に振り向いて欲しかった。

それだけだったのに・・・。

行き場のなくなった想いは

形を変えて過ちを犯す。

何度も好きでもないひとと重ねる体。

その行為に愛なんてない。

寂しさを埋めてるだけ。現実から逃げたいだけ。

あたしは相手の顔なんか見ない。

君じゃない他のひとなんて

みんな同じに見えるんだから。

相手に快感を提供して、自分は心に痛みを覚える。

こんなあたしに早く気づいて・・・。

こんなのは嫌だよ。でもやめられないんだよ。

現実に戻るのが怖い。

だからまた何度でも何度でも

この体は知らない誰かで汚れていく。

過ちの色に染められていく。

どうしても抜け出せない。

誰かから必要とされていたい。

例えばそれが欲の処理だとしても

きっとあたしは拒んだりはしないだろう。

君の瞳に映らないほど

嫌なことはないんだから・・・。


もう、たくさん汚れた。

愛のない行為。

寂しさも少しは紛れた。

幸せなんて甘い言葉を語るには

あたしにはもったいない。

あたしは今日も過ちを犯す。

目を瞑って想像するのは君の顔。

でもあたしを欲しているのは違うひと。

吐息さえも耳障りになってくる。

あたしは両手で耳を塞いだ。

出血する下唇に、手に爪の痕。

そしていつも思うのは・・・

あたしと体を重ねる相手は

君が良かったということ・・・。


fault☆.。.:*