クラスメートでも友達でも

先輩でも後輩でもない。

あたしが恋してるひとは、

ねぇ、先生・・・

あなたなんだよ。


あたしが頑張って勉強するのは、

先生に褒めてほしいから。

あたしがまじめに学校に行くのは、

教室に行けば先生に会えるから。

あたしが用もないのに職員室に行くのは、

仕事してる先生の姿を

目に焼きつけたいから。

早く気づいて、先生。

こんなにも先生のこと想ってる

あたしを見つけてよ・・・。


「制服くらいちゃんと着ろよ~」

「学校に化粧なんかして来るなって」

・・・先生、わかってないなぁ。

オシャレもメィクも

先生のためにしてるんだよ。

他の男子のためじゃないんだよ。

先生に振り向いてほしいから、

可愛くなろうとしてるの。

だって、先生のこと好きなんだもん。

他の誰かじゃやだ。

叶わなくても先生がいい。

それが先生にとって

迷惑になるのなら、

『好きな人を嫌いになる方法』

授業で教えてくれませんか?

あーぁ、どうしてあたしは

生徒なのかなぁ・・・。

考え出すときりがない。

教科書なんか必要ないよ。

あたしが見てるのは

先生だけなんだもん。

チョークを持つその指も、

出席をとる時の声も、

大きな手も、広い背中も、

全部、大好きなの・・・。

どうしようもないくらいに好き。