空が青い。
雲が白い。
ただ普通のことなのに、嬉しく思えるのはなんでだろう?
私はポケーっとしながら外を見る。
今日の風は冷たい。
まるで、あの日の君のように・・・。
「諸星さん
ねえ、諸星さん...」
「え、はいっ」
2回呼ばれて、私はやっと自分のことを言われているのに気がついた。
私は、空から目線を逸らした。
そこには、今まで一度も話したことのない女の子だった。
「えっと、何?」
私は、ツインテールの女の子の顔をじっとみた。
「あ、あたしは望月理紗」
望月さんは、少し笑顔を見せた。
同じクラスなのに、私は話したことのない子ばかりだった。