5階に着き、
私たちは
それぞれの部屋に入る。



「万里花、
また明日な」



悠太は決まって
いつもそう言ってくれる。



だから私も決まって



「また明日」



って返す。


そう言ったら
何となく明日も
会えるような気がするから。



って…

こんなにも悠太を
意識してる私。



少し前までは
隣にいることが当然で
毎日顔合わせるのが当然で
特別に意識することなんて
なかったのに…。



悠太の彼女の愛ちゃんは、
悠太から聞く限り、
私と正反対の人みたいだ。



大人しくて
女の子らしくて
頭良くて
可愛くて
気が利いて
優しくて…

誰にでも好かれるような…

私の中の愛ちゃんは
そんなイメージ。



多分2人が付き合ってから
もうすぐ1年。



周りに人がいるときは
ツンツンで、
2人きりになると
デレデレになる悠太。



属に言うツンデレなあいつと
よくこんなに付き合えるなぁと
関心したりする。



っで、私が知らない悠太を
愛ちゃんは知ってるんだなぁ
と思うと…

ちょっとズキズキする。



いくら幼なじみでも
やっぱり彼女には
勝てませんからね。