「・・・・。」
あぁ・・・視線が痛い。
私、やっぱり殴られるのかな・・・。
いや、もしかして・・・こ、殺される・・・とか?
沈黙が店内を包む。
「・・・コーラ。」
ぼそりとそばにいた金髪の不良が呟いた。
「え・・・?」
突然のことに聞き返してしまった。
「・・・コーラっつってんだろ。」
「ひぃ・・・す、すみません、コーラですね!!」
あわててメモする。
「え・・・っと、ほかの方は!」
「メロンソーダ。」
鼻にピアスをした人が呟く。
私はそれをまたメモした。
「俺も。メロンソーダ。」
次々に注文が飛び出す。
結果。
「ご注文繰り返します、コーラ1、メロンソーダ4、カルピスソーダ2、アイスコーヒー3、コーラフロート5、メロンソーダフロート5、焼きそば7。以上でよろしいでしょうか?」
再び訪れた沈黙を肯定と受け取り、私は厨房に引っ込んだ。